「コーヒーのペーパーフィルターは、どれを選べばいいのでしょうか?」店頭でよく聞かれることがあります。
実は、ペーパーフィルター選びに失敗してしまうと、コーヒーの香味が劇的に落ちてしまうことがあるため、淹れ方講習会などでも必ず説明するようにしています。
使用するドリッパーの形と大きさに合ったものを選ぶ、というのは分かると思いますが、同じ形状でもいくつかの種類がお店で売られています。
選ぶときのポイントは2つ。
・白いフィルターを買う
・有名メーカーのものを買う(安物は買わない)
<なぜホワイトを選ぶか>
ペーパーフィルターの色は、ホワイト(白色)とブラウン(茶色)があります。ホワイトは「漂白」、ブラウンは「無漂白」と記載されているため、ブラウンを選んでしまうかもしれませんが、美味しいコーヒーを淹れるならホワイトを選んでください。
ホワイトとブラウンでコーヒーを飲み比べると、明らかにブラウンで淹れた方に酸っぱい雑味がついてしまいます。お湯だけで入れて飲み比べるとよくわかります。
<なぜ有名メーカーのものを選ぶか>
100円ショップやスーパーの低価格ブランド品で淹れると、マズいコーヒーになってしまうことが少なくありません。メリタやカリタなど、有名メーカーのものと比べると一目瞭然です。これもフィルターをお湯に浸して、そのお湯の味を比べてみたりすると違いが確認できます。
以前、シャチョーが何度やっても、美味しく淹れられないことがありました。なにをやっても不味い臭いコーヒーになってしまうのです。水を変えたり、グラインダーを変更したり、色々試した結果、フィルターを変えただけで美味しくなったことがありました。
その時はブラウンの安物フィルター(某スーパーのプライベートブランド品)を使用してしまってました。それからフィルターの影響の大きさがわかり、たくさんの種類のフィルターを買ってきてテストをした結果、「ホワイトの有名メーカー」であれば間違いないことが分かりました。
講習会の時間があるときは、フィルターの違いを受講者に体感してもらい、驚かれています。
ちなみにホワイトは漂白といっても、有名メーカーのものであれば酸素での漂白で安全とのことなので、心配なくご使用ください。
せっかくの美味しいコーヒー豆を使って淹れるのであれば、本来の香味を潰さない「ホワイトの有名メーカーのフィルター」を選んでみてください。